確かに『場面設定類語辞典』はラノベ初心者の神ツールとなる
3000円もするマニアックな本なのにバカ売れしてると話題になった本。
主も最初、その記事を読んで訳がわからなかった。
というか、タイトルを見てもなんの本かわからなかった。
脚本家とか小説家向けの本なのだろうけれど、そんなに売れるのかいな、なんて思っていたら2万部くらい売れてるとか。これは600円のラノベが10万部売れるくらいのインパクトがあるすごいことだ。
で、色々調べたところ、ラノベ初心者が結構買っているらしい、という情報を得た(=グーグルが教えてくれた)。
ほうほう、それは興味がある。
ということで高いけど「えいっ」と買ってしまった。
結論から言うと、これ、使えるわ。
例えば「地下室」と言うページを開くと、
【見えるもの】
床の錆びついた排水溝、分電盤、カビた亀裂がうねるように入ったコンクリートの床
【聴こえるもの】
上階で誰かがトイレの水を流しパイプの中でゴポゴポと流れる水、木の梁がミシミシと動く
といった感じで、そのシーンに登場人物がいたら見たり聴いたり感じたりするであろう場面設定のヒントがたくさん書かれている。
使い方は簡単。
自分の書いたストーリーに適当に混ぜ込めば、あら不思議、臨場感やリアリティが1・5倍に(笑)
本当なら作者が自分で「こんな場面では何が目に入る? 何が聴こえる?」と想像力を膨らませて書くところだけど、そこって、クリエイティブで楽しい創作というより、どちらかというと、やらないといけない作業なんだよね(と主は考えてる)。
物語を進めたいし、キャラの会話も進めたいけど、場面設定はそんなに積極的に考えたりしたくないわけで、そして考えても薄っぺらくなったり、忘れてしまったりして、ついついおろそかになりがちだと思う。
そこをアシストしてくれるのが本書。
これで、物語や会話に専念できるというもの。
もちろん、プロの作家がこれに頼っているとしたら、なんだかなと思うが、初心者はこれで十分でしょう。主はガンガン使うよ。
ちなみにアマゾンサイトでは「翻訳書だから日本の例に合わない」とか書いてあったけど、それはちょっと想像力を働かせればいいと思う。
例えば「高校の廊下」の例を見ると「ハンドバックを落とした瞬間に見られたくないものが飛び出す(タンポン、コンドーム、コカインの吸引器)」ってあるけど、まあ日本では最後のは見ないと思うよ、そりゃあ。
でもさ、ここは「ああ、廊下でカバンを落とすことってあるよな。日本だとなんだろう。学校に持ってきて見られたら恥ずかしいものって、コミケの漫画とか?」くらいの想像力は働かせてもバチは当たらないでしょ。
っていうか、丸写ししようと思うなよ(笑)